Board question library

役員会・稟議のための
想定質問12問。

IAM・監視・FinOps・引継ぎの技術論点を、会議で「何を確認し、何を決め、何を断定しないか」へ変えるための一般的な質問例です。

How to use

回答集ではなく、
判断準備の順番です。

質問にすぐ答えを作るのではなく、確認できる事実と未確認事項を分けます。QuickDecisionでは、その結果を4つの成果物へつなぎます。

01

経営会議向け1ページ

今日承認してほしいことと、その理由を1枚へ。

02

優先度付き判断表

今やる、確認してから、維持を事実に基づき区分。

03

前提・未確認事項

分からないことを隠さず、追加確認の責任者を明記。

04

30日改善計画

担当、期限、完了条件を置き、実装へ引き渡す。

01 / IAM & Audit trail

権限と証跡

個人別IDによる追跡可能性を保ちながら、恒常権限、失効、緊急経路の責任分界を確認します。

IAM 01

誰が本番・顧客データ・請求設定を変更でき、誰が承認したと証明できますか?

確認する事実
人・サービスID、恒常権限と期限付き昇格、承認者、失効期限、管理操作ログ。
決められること
恒常権限を残す範囲、昇格方式、例外の承認者と見直し期限。
断定できないこと
資料だけで、不正利用がないこと、環境の安全性、監査適合は断定できません。
対応成果物
経営会議向け1ページ/優先度付き判断表
IAM 02

退職・異動・委託終了時に、どのID・鍵・SaaSをいつ閉じたと証明できますか?

確認する事実
人事起点の通知、ID棚卸し、APIキー、共有ID、外部SaaS、完了記録。
決められること
失効責任者、期限、例外承認、完了証跡を残す場所。
断定できないこと
網羅的な資産台帳と実査なしに、残存権限がゼロとは断定できません。
対応成果物
前提・未確認事項/30日改善計画
IAM 03

通常認証が止まった時の緊急アクセスは、誰が使い、誰が事後確認しますか?

確認する事実
保管者、MFA、利用検知、資格情報の更新、利用後レビューの期限。
決められること
緊急経路の所有者、使用条件、利用後の失効・報告手順。
断定できないこと
実際の演習なしに、緊急経路が必要時に機能するとは断定できません。
対応成果物
IAM診断実演/30日改善計画

02 / Monitoring & Reliability

監視と障害対応

通知数ではなく、守る利用者行動、許容する停止、通知後に変えられる判断を確認します。

Monitoring 01

どの利用者行動を守り、どこまでの停止や劣化を許容しますか?

確認する事実
主要導線、SLI/SLO、営業時間、事業影響、許容停止時間。
決められること
監視対象の優先順位、通知条件、経営と技術で合意する目標。
断定できないこと
SLOは技術側だけでは確定できず、将来の停止回避も保証できません。
対応成果物
経営会議向け1ページ/前提・未確認事項
Monitoring 02

夜間に人を起こす通知は、その場の対応で利用者影響を変えられますか?

確認する事実
通知の所有者、Runbook、実行できる初動、過去対応、誤通知。
決められること
即時通知、翌営業日対応、記録のみの区分と各責任者。
断定できないこと
通知削減数、MTTR改善率、見逃しがなくなることは断定できません。
対応成果物
監視診断実演/優先度付き判断表
Monitoring 03

急激な障害と緩やかな悪化を、どの信号と時間幅で分けて検知しますか?

確認する事実
複数時間窓のバーンレート、変更イベント、主要導線の計測、通知抑止の期限。
決められること
短時間の緊急通知と長時間の劣化レビューを分ける条件。
断定できないこと
未知の障害をすべて検知できることや、誤通知ゼロは断定できません。
対応成果物
優先度付き判断表/30日改善計画

03 / FinOps

費用と選択肢

請求総額だけで無駄を決めず、単位原価、変更権限、将来の撤退・移行条件を確認します。

FinOps 01

支出増加は事業成長ですか、それとも単位原価の悪化ですか?

確認する事実
利用者、注文、トランザクションなどの事業量、単位原価、性能変化。
決められること
成長に伴う支出と、追加確認する費目を分ける基準。
断定できないこと
請求総額だけから、無駄額や削減可能額は断定できません。
対応成果物
FinOps診断実演/優先度付き判断表
FinOps 02

長期割引を購入しても、撤退・縮小・移行の選択肢を守れますか?

確認する事実
利用量の基準線、契約期間、カバレッジ、利用率、変更・解約条件。
決められること
検討対象にする期間・範囲と、購入前に確認する撤退条件。
断定できないこと
短期データだけで、購入額、削減率、ROIは断定できません。
対応成果物
前提・未確認事項/経営会議向け1ページ
FinOps 03

費用を変える時、落としてはいけない性能・可用性条件は何ですか?

確認する事実
SLO、ピーク性能、バックアップ、保管期間、移行・運用コスト。
決められること
費用変更の前提条件、試行範囲、停止条件と判断者。
断定できないこと
実測や復旧試験なしに、リサイズや停止が安全とは断定できません。
対応成果物
30日改善計画/前提・未確認事項

04 / Handover & Execution

引継ぎと実行

文書の有無だけでなく、アクセス、復旧、受入条件まで、担当者不在時に実行できるかを確認します。

Handover 01

その担当者が明日不在なら、最初に止まる業務は何ですか?

確認する事実
重要サービス、必要なアクセス、依存先、当番、ベンダー連絡先。
決められること
最初に移管する業務、正副担当、期限、受入確認の方法。
断定できないこと
網羅的な資産確認なしに、影響範囲の完全性は断定できません。
対応成果物
引継ぎ用途ページ/優先度付き判断表
Handover 02

クラウド管理、ドメイン、請求、証明書、MFA復旧の正副責任者はいますか?

確認する事実
所有者、代理者、回復情報、更新期限、契約先、連絡経路。
決められること
単独所有を解消する優先順位と、代理者が確認する完了条件。
断定できないこと
実際のログイン・更新・復旧試験なしに、継続利用は保証できません。
対応成果物
経営会議向け1ページ/30日改善計画
Handover 03

デプロイ、ロールバック、復元、障害初動のうち、記憶だけにあるものは何ですか?

確認する事実
Runbook、最終実行日、必要権限、依存先、実行結果の完了条件。
決められること
先に文書化・演習する手順、実行者、受入者、再確認日。
断定できないこと
文書があるだけで復旧可能とは言えず、暗黙知の完全移転も保証できません。
対応成果物
前提・未確認事項/30日改善計画

Short glossary

会議で言葉をそろえる。

SLI
利用者体験やサービス状態を測る指標。例:成功率、応答時間。
SLO
SLIに対して合意する目標。事業影響と運用コストを踏まえて決めます。
Runbook
障害初動、復旧、定型作業を実行するための手順と完了条件。
単位原価
利用者、注文、処理件数など事業量1単位あたりのインフラ費用。
社内共有用の概要
役員会・稟議の準備用に、クラウド基盤の想定質問ライブラリを共有します。

確認領域:IAM・監視・FinOps・引継ぎ
整理方法:確認する事実/決められること/断定できないこと
URL:https://infraone.jp/quickdecision-board-questions.html

一般的な質問例であり、個社の安全性、監査適合、効果を保証するものではありません。会社固有の情報はページへ入力しません。

Prepare the decision

質問を、判断材料へ。

自社だけで回答を作るのではなく、事実・仮説・未確認を分けたい場合は、まず対象可否をご確認ください。